【運のよさと『共感能力』の関係】~人間の能力の中で一番高度な能力が『共感性』である、というお話~
みなさん、こんにちは!
今日は、幸運を自分でコントロールして、思うように願望を達成できるタイプの人達に共通して見られる特徴、
「高い共感性」
について、お話していきます。
「共感性」は「共感能力」とも言われますが、
要は、「自分と相手とが別の人間である」という「境界」をしっかりと認識しつつ、相手の心情や状況、立場や思い、考え方を理解することができる能力のことです。
英語では「Sympathy(シンパシー)」がしっくりくる言葉ですね。
日本人にはこの「共感性」「共感能力」が高め人が多い印象です。その高い「共感性」「共感能力」が、そのまま、キメの細かなサービスに現れている場合も多いですし、
日本が誇る「文化」には、この「共感性」をベースに支えられている分野も多いと思われます。
よく「繊細さ」であるとか、「敏感さ」であるとかが、「共感性」と一緒にされることがありますが、ちょっと違っており、
「繊細さ」や「敏感さ」がどちらかというと「感性」であるのに対し、
「共感性」は、脳が知覚する、れっきとした「認知能力」です。
相手の立場や状況に立つことができる、ということは、それだけ多くの人生経験を自分自身が積んでいて、初めてその種々の立場・状況を実際に理解できるものであり、
また、その立場・状況に立たされた時の思いや感情を感じ取ることは、「想像力」が高くなければできないものです。
「共感性」「共感能力」とは、非常に洗練された高度な能力なんですね。
実際に、脳科学や発達科学の分野では、人間が生まれてから成人へと成長し、やがて老年期を迎えていく、という一連の成長過程において、
人間が習得していく能力の中で、一番遅くに獲得する能力が「共感能力」である
と言われています。
人間が持つ様々な能力の中で、おそらく「一番高度な能力」が「共感能力」なんですね。
だから、自分は●●ができない、●●の素質がない、などと悩んでいる方で、「でも自分は人の立場に立って考えたり行動したりできる」という自覚がある程度ある方は、大丈夫です(笑)。
そういう方は、人間としてちゃんと高度な機能的能力を持って、世の中の役に立っていける素質のある方たちです。
ここで覚えておいていただきたいのが、「相手の立場や状況を理解できる」ということが、決して「自分自身を後回しにする」ということではない、ということです。
先ほどもお話しましたが、「自分と相手とが別の人間である」という心理的な『境界線』は、しっかりと引けており、
前回のブログでのお話のように、「自分の人生の中心に自分自身を堂々と置く」というスタンスを、常に優先させている上で、のお話になります。
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過去記事~自分の人生の中心に自分自身を置くと、どうなるか!?~
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自分と他人との間の『境界線』をしっかりと自覚しながら、同時に高度な「共感性」を持っていると、様々な場面で、「物事がスムーズに運ぶ」という現象に恵まれます。
●相手のその時の気持ちや考え方がある程度理解できる
●その人の欲求や希望、建て前と本音が直感的にわかる
●次にどう動いていいかが手に取るようにわかる
●関わっている人が(意識的に・無意識的に)嘘をついていることを瞬間的に知る
●自分にとって危険な要素をはらんでいるかもしれない、という状況を避けることができる
●相手を尊重しつつ、自分を犠牲にすることなく、やりたいように行動できる
●その上で「自分にとって最適な判断や決断」を、躊躇することなく堂々と下せる
という、好循環な流れに入っていけるからです。
また「共感能力が高い」ということは、「想像力(創造力)が高い」ということでもあります。
「想像力」も、人間の脳が成長過程で習得していく能力の中でも、トップレベルに高度な能力の一つです。
人間の脳には、基本的に「強烈にイメージしたこと」と「現実に知覚したこと」との区別がつかない、という特性があるため、
自分の意図するイメージや願望を強烈にイメージ(想像)する能力が高いと、潜在意識がそのイメージを「現実」として認識し、常にそのイメージ通りに物事が運ぶように脳内に指示を出していくようになります。
気持ち、考え方、話し方、表情、神経の動き、体の反射、頭の働き、視覚、聴覚、自律神経、ホルモン、
自分を構成している全てのパーツが、潜在意識による強烈な認識によって、そのイメージ通りの現実実現に向けて変化し始めていきます。
まるでプログラミングのような感じですね。
「共感能力」が高いことで、自分自身のテリトリー内の考え方や行動を思うようにコントロールしやすくなり、同時に、自分自身のテリトリーの外にある、他の人達とのより生産的な意思疎通が可能になり、
更に、自分を取り巻く環境そのものを、より自分にとって都合のよい状況へと誘導できる可能性が高まるのです。
これが直接、運のよさにも直結してくるのです。
共感能力が高い人の本来の在り方としては、間違いなく運がよいです。このブログでよくお話している、「意味のある偶然の一致」=「シンクロニシティ」が起きやすく、幸運のスパイラスに入りやすいタイプの人達なんです。本来。
でも、共感能力が高いのにもかかわらず、運に恵まれない人、むしろ運が悪いのではないのか、と思われる人たちというのが、残念ながらこの世界には沢山いるという現実があり、これには明確な理由がありますので、後述します。
脳科学や発達科学の観点からは、「共感能力」も「想像力」も「創造力」というのは、人間の高度な思考や理性の制御、合理的な判断、といった「知性」の部分をつかさどっている「前頭葉」と「大脳新皮質」という脳の部分の発達によって、可能となっている能力です。
動物的な本能とは対照的な、「より人間らしさ」をつかさどる脳の部分ですね。
反対に、食欲・性欲・睡眠欲などの三大欲求や、嫉妬、怒り、闘争本能などの感情、危険を察知するより動物的な機能をつかさどっているのは、脳の部分でも大脳辺縁系や脳幹の部分です。生き物としての人間の、「本能」と「生命維持」全般に関わる部分です。
怒りをはじめ、不安や恐怖といった、いわゆる「情動」と呼ばれる感情が湧いている時には、この大脳辺縁系が活発に活動していることがわかっています。
爬虫類系の生き物や、下等哺乳類も共通して持っている原始的な部位で、人間を含めた生き物全般の本能的な部分に密接にかかわっている脳の部位なのです。
動物だけではなく、人間社会でも、私たちが日常生活を送っていく中では、多くの危険や不快な出来事、感情的な状況、というのはたくさんあります。
その、自分の存在意義を様々な形で脅かしてくる「本能的な危機」に対して、人間らしい「冷静さ」を取り戻してくれるのが、今度は「前頭葉」の働きなのですね。
なので、「人間らしさ」とは、「大脳新皮質」と、この「前頭葉」の働きがより活発な状態であり、人間が人間らしく、知的であることの証みたなものなのです。
余談ですが、よく会社や友人関係の中で「マウンティング」を仕掛けてくる人や、やたらと承認欲求が強い人、人間関係を「上下関係」でしかとらえない人、接する人を「利用できるかできないか」でしか判断しないような人、というのは、
この、原始的な大脳辺縁系の働きが、より人間らしい高度な知性をつかさどっている大脳新皮質や前頭葉の働きよりも有利な人である、
という研究結果が世界中で出ています。
何を言わんとしているか、このブログの読者の方ならすぐにおわかりになるかと思いますが(笑)、私がこのブログでよく「爬虫類脳」「動物脳」と呼んでいる部類の人達である、ということですね。
つまり「共感能力が低い」人達なのですが、
それではその「共感能力」が極端に低い人達の場合、その人達自身、ひいてはその人達の周囲にいる普通レベルの共感能力の持ち主、更には共感能力が高目の人達に、一体何が起きるでしょうか。
例えば、数ある人間の種類の中で、この「共感能力」に著しく欠けるのが、
「サイコパス」
「ソシオパス」
「自己愛性パーソナリティ障害者」
「境界性パーソナリティ障害者」
「フレネミー」
などの、
精神医療分野では「人格障害」の域で区分できる人達です。
スピリチュアル的には「エネルギーバンパイア」とも区分することができます。
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*人から「運」や「生命力」、成功するための「エネルギー」を奪う、
「人格障害(パーソナリティ障害)」「エネルギーバンパイア」については、
過去記事を参照ください。
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この種類の人達というのは、大変残念ながら、この社会には想像するよりもはるかに多く存在しています。
モラハラやパワハラ、悪質ないじめやDVの加害者となる人は、ほぼ間違いなくこの種類の人達であり、
実際に観察しているとよくわかるのですが、その考え方、行動、人や物事に対する反応、認識、偏見の持ち方などが、まるで申し合わせたかように、見事に共通しているのが特徴です。
まるで「同じ人物であるかのよう」に、テンプレートで生きているのではないか!?
と思う程です。
特徴としては、とにかく同じパターンの現象や同じパターンの対象人物に対して、同じパターンの反応を示します。
例えば、共感能力が著しく低い人というのは、だいたいが同じパターンの劣等感を持ち、同じパターンの対象に同じパターンで嫉妬します。
そして同じパターンの言動で対象を攻撃したり、同じパターンの嘘や捏造や隠蔽を使って、ターゲットを陥れていきます。
モラハラやパワハラ、DVなどの加害者が、だいたい同じパターンでターゲット被害者を攻撃したり、マウンティングを仕掛けてくる人のほとんどが、だいたい同じパターンの上から目線さで接してくるものです。
本当に、これらの被害の相談に乗っているカウンセラーやコンサルタントの方々から話を聞くと、「全員同じ人物か!?」というくらいの、テンプレート具合なのだそうです。
著しく共感能力の低い「爬虫類脳」の人達にとっては、「自分の存在意義に対する危険を感じる本能的ツボ」が、どうらや共通しているようなのです。
なので、反応のパターンが恐ろしく類似するというわけです。
これは、心理学、行動科学などからも明らかになっていることですね。
では、運のよい人になるために、私達が「共感能力」を上げていく過程で一つ気をつけておきたいことをお話します。
ただ「共感能力」が高いだけでは、むしろ、彼らの餌食になってしまう確率が高い
ということです。
あなたの共感能力の高さに目を付けた「爬虫類脳」の人達は、その共感能力の高さを逆手にとって、あなたにつけこんでくることがある、ということです。
共感能力が高いことによるあなたの「優しさ」や
「相手の立場にたって考える思いやり」を利用して、
あなたに譲歩させ、彼らに有利な行動をとるように仕向けてくることが多々あります。
そして、「共感能力」が高い人達というのは、
得てして「その他の能力も高い」傾向にありますから、
その「その他の高い能力」を彼らの利益のために、利己的に利用しようとしてくることも多々あります。
実際問題、「爬虫類脳」の彼ら自身の能力はとても低いことが多く、問題人物であることが多いので、自分の実力や努力で何かを成し遂げる、ということがほぼできない人達です。
実力がある風に見せかけたり、努力しているような「フリ」をしつつ、実のところは、お人よしで共感能力の高い人を陰で利用して、得たいものを得ている、というパターンがほとんどです。
ここで、共感能力が元々高い人、これから共感能力を上げていこうとする人にとって非常に大切なのが、
先ほどの、自分と他人との「境界線」という考え方です。
「共感能力」というのは、人間の能力の分類でいうと、「拡大型能力」であるといえます。自分の内側・中心から拡大的に外に向ける能力。
つまり、想像力にしても創造力にしても、自分以外の対象(他人、環境、社会、全ての分野の対象)に対して、外に目を向けて、自分以外のものの全体を理解する、というスタンスが前提です。
そこには、自分の体験してきた経験値の範疇を超えた、未知の考え方や出来事にも自分の認知を適応させるボーターレス的心理スキルが必要となってきます。
そのために、自分の認知に対する「枠組み」を外す必要があり、枠の無い世界に自分を置く、ということになります。
「枠組み」とは「境界線」です。
「自分」と「自分以外」を区別している境界線です。
ある意味、自分の枠外の物事を理解するためには一時的に「境界線」を外す必要があり、そこで初めて、自分以外の人、事象、世界を理解することができるのです。
共感能力が高い人達は、これを日常的に無意識にできており、そのおかげで、自分に必要な様々な情報やチャンスを、日々鋭く受信して受け取ることもできています。「境界線がない」「境界線があいまい」なことによる利点です。
ただし、「境界線を外す」ということは、自分が外の世界に能力を向ける、というだけではなく、必要のないもの、場合によっては自分にとって「害」となるものも、無条件に受け入れてしまう危険性をはらんでいます。
それこそ、共感能力の高い人達を利用して、その能力や運やエネルギーまで奪うのが当然の権利だと思っているような「爬虫類脳」の人達から自分を守るためにも、
「自分軸」をしっかりと持つ。
その上で「境界線」を自由に開いて外の事象を広く認知するイメージを持つ。
そして状況によっては「境界線」を閉じるイメージを持つ。
ことが大切です。
なので、境界線がない・境界線があいまいな状態による利点をしっかりと享受しつつ、自分自身を何かにコントロールさせない「自分軸」にこだわること。
これを意識していってください。
「共感能力」が高い人=「運のいい人」というのは、人格も素敵なことが多いですが、更に絶対的に頭が良い人達です。ちゃんと、脳科学でも説明されていますので。
自信を持っていただきたいと思います。
なお、共感能力が比較的高い方でも、自分自身が何か問題にさらされていて、解決のためにいっぱいいっぱいになっているような逆境時には、一次的に共感性が落ちても、大丈夫です。
何かを解決しようと努力したり悩んだりするために、一次的に大脳辺縁系が活発になるのは、生き物である人間であれば当たり前のことですし、それは、「健全な」爬虫類脳の使い方だからです。
元々「爬虫類脳」だけで生きているようなタイプの人達とは、次元が違います。彼らは自分の歪んだ自己愛を守るため「だけ」に、無意識に自ら選択して、利己的に「爬虫類脳でいる」からです。
あなたは、現実の問題を解決してから、また自分自身の「共感性」に心を開けばいいだけですから。
自分を信じていきましょう。「自分軸」です!