【運を科学する‼】フローマスタージャミ―ロの研究室 ~featured by ナタリー・ユエン~

「運」を科学的に研究しています!シンクロニシティもフローも、お金も幸運も健康も、夢の実現も、この世は全て「エネルギーの法則」で成り立っています!「全てを網羅する」がモットーの管理人と一緒に、「運」に関するあらゆる疑問を解き明かしてみませんか?

「些細な事の中にも意味をみつける」~現代版「わらしべ長者」と「運のコントロール」のお話

1つ、「運をコントロールする」ということについて、分かりやすく面白い逸話があるので、是非紹介させてください。

 

 

このお話は、私の著書の一部分で「現代版『わらしべ長者』の『幸運な人生の流れ』の話」として出てくるものです。

 

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意味のある偶然の一致を示す「シンクロニシティ」や、シンクロニシティが頻発するようになることで幸運の流れができる「フロー」状態」というのは、私たちの日常でのある事柄がいろいろ重なって、最終的に驚くほどうまく物事が運ぶ現象のことです。いわゆる「幸運なでき事が重なる」というやつです。

 

 

自分に都合がいい出来事が頻発してうまくいく「流れ」ができる-多くの人はこれを「原因と結果」という概念で説明しようとするものです。

 

 

「これをしたからこうなった」

「こう考えたからこう行動するに至った」

「これが起きたから、こう対処した」

「ここを間違えたから結果がこのように変わった」

 

 

などと考えるのが普通です。

 

 

でも「結果」が「原因」から導き出されるのは誰だって理解できますが、それでは最初の「原因」は、いったいどこから来るのでしょうか。

 

 

「運をコントロールする」観点から言うと、物事の「原因」を作り出しているのは、常に「自分」です。

 

 

自分の内面の思いや考え方が強ければ強いほど、その影響が必ず現実となって外面に現れてきます。

 

 

「思考のクセ」がある場合や、場合によっては「偏見や思い込み」がある場合でも同じです。

 

 

100通りの考え方や思いがあれば、外面に現れてくる現象は100通りをゆうに超えます。

 

 

100通りの考え方と、その人の置かれた環境や立場やバックグラウンドの違いが掛け合わさって、それこそ無限の組み合わせによる無限の現象になって個人個人に訪れてきます。

 

 

 

そこで「わらしべ長者」のお話になるのです。

 

 

わらしべ長者」とは日本の有名な昔話で、日本人であれば多くの人が知ってるお話でしょう。

 

 

貧しい若者が、観音様のお告げを受けて藁(わら)から交換していき、最後には大きなお屋敷を手に入れて裕福になった、というおとぎ話です。

 

 

7~8年程前だったでしょうか。実に面白い方法で「願望」を「実現化」した青年がしました(実話です)。

 

 

この青年の実話が、この日本の「わらしべ長者」のお話そのままなのです。彼は「幸運の原因」を自ら作っていき、最初は小さかった波を大きく強力な波変えていったのです。

 

 

その青年はカナダに住んでいる20代のフリーターでした。

 

 

かれの仕事は非常に流動的で、当時ピザの配達員や実演販売のアルバイトをして生計を立てていたようです。

 

 

そうしながら、外国にバックパックを背負って旅に出る、という気ままな生活を送っていました。

 

 

彼は藁ならぬ「一本のクリップ」をはじめにインターネットを使って物々交換していき、

 

最終的に、たった一年で持ち家を手にいれられるかもしれないところまでいき、

カナダで大きくニュースとして取り上げられ、一躍時の人となりました。

 

 

彼は自由気ままな生活を楽しむ一方で、ひそかに地に足のついた生活にもあこがれ始めていたようです。

 

 

生活を安定させる十分な資金も後ろ盾もなかった彼は、ほんの遊び心から、

住んでいる地域のローカル情報を掲載しているインターネット・サイトの「物々交換のコーナー」に広告を載せることを思いつきました。

 

 

最初は自分の家にあった、何の変哲もないただの「赤いクリップ」に目をつけた彼は、

 

 

「このクリップよりも大きくて良いものを交換してくれる方、求む」と広告を出しました。

 

 

やがてこの赤いクリップを、魚の形にしたペンに交換してくれる女性が現れました。

 

 

続いて、ある芸術家の女性が知人の息子がつくったという陶器の湯のみカップと魚の形をしたペンを交換してくれました。

 

 

この時青年は、インターネットの書き込みで芸術家の女性が冗談でリクエストしたとおり、自分から芸術家の家に出向いて物々交換をしてもらいました。

 

 

青年は日ごろから「自分から行動を起こす」をモットーにしていたので、この交換が実現したようです。

 

 

陶器のカップは、更にアウトドア用品で有名なコールマン社製のキャンプストーブにかわり、キャンプストーブはアメリカ・カリフォルニア州の海兵隊員によって発電機に交換されました。

 

 

ここで思いもよらない「逆境」が青年を襲うことになります。

 

 

ニューヨークに住む男性の所有するパーティー・バックと呼ばれる、バドワイザーのビールの樽とネオン看板のセットと交換されるはずだった発電機が消防署に没収されてしまう、という事態が起こってしまったのです。

 

 

しかし青年はパニックに陥ることなく、夢を達成するために自ら消防署に乗り込んで、なんとか発電機を返してもらうことに成功します。

 

 

その後無事に交換されたパーティーバックは、同じくカナダに住むDJによってスノーモービルに交換されました。

 

 

この時点で「赤いクリップ一個」から「スノーモービル」です。

 

 

普通の人だったら、この時点で十分満足してしまうところかもしれませんが、

 

 

この青年はなんと、この物々交換で「最終的に持ち家を獲得する」という目標をひそかに立てていました。

 

 

赤いクリップ一個から住宅一軒!

 

 

彼の交換履歴と目標をつづったブログがやがてマスコミの目にとまり、カナダ全土で話題沸騰となったのです。

 

 

テレビ局からインタビューを受けた時に彼が発した

スノーモービルを交換するのに絶対に行きたくない土地」が、

 

 

とあるスノーモービル専門誌の編集者の「ツボ」をつき、

 

 

ロッキー山脈に位置するヤークという集落への旅費がスノーモービルと交換されました。

 

 

(「絶対に行きたくない土地」とは、ロッキー山脈山中だったようですね。

確かに一人で行くのには体力も勇気もいりそうです・苦笑)。

 

 

赤いクリップ交換プロジェクトの対象は、その後急ピッチで高価なものへとアップグレードされていきます。

 

 

「ヤークへの旅行」がある制服支給会社の社用車と交換され、

その社用車はカナダ・トロント在住のミュージシャンによって

「専用スタジオでレコーディングできる権利」に交換されます。

 

 

最終的には、アメリア・アリゾナ州フェニックスを中心に活動するある女性歌手によって「フェニックスの自宅」を1年間無料で住む権利に交換されたのです。

 

 

ちなみにその自宅は豪邸であったといいます。

 

 

青年は「持ち家を手に入れる」という目標達成まで、本当にあと一歩のところまで行っています。

 

 

ちなみに、当時、この実話はハリウッドから映画化の話が持ち込まれていたそうです。

 

 

数年たった今現在、私はあえてこの青年の「その後」について特に動向を追っているわけではありませんが、私が注目しているのは、彼のその後ではなく、この青年の「人生に対する態度」です。

 

 

このお話の中にはいくつかのエッセンスがところどころにちりばめられていて、

 

 

まずこの青年が最初に交換した赤いクリップは「日常で起こるささいな幸運」です。

 

 

彼は真面目に誠実にこの「ささいな幸運」を「大きな成功」に変えていっています。

 

 

まるで、単発のシンクロニシティ(意味のある偶然の一致)であったものを、

徐々に束になってやってくる規模の大きいシンクロニシティへと、自ら誘導しているのです。

 

 

「幸運な人生の流れ」、つまり「フロー」を生み出しています。

 

 

この青年は、随分と長い間外国を放浪していた経験があるために、

行く先々で出会った人々と友達になったり知り合いになったりしていたようです。

 

 

大の地図マニアだった上に、インターネットでのブログやSNSを通しても、

大勢の人達と知り合いになっていったのだそうです。

 

 

アルバイトで行っていた実演販売では、うまセールストークを鍛えられ、

人とかかわる時にも豊かなコミュニケーション能力をいかんなく発揮できていたのかもしれません。

 

 

青年は「自分は『まっとうな人生』を送ってこなかった」から地に足のついた生活に憧れていた、と冒頭でお話しましたが、

 

 

その『まっとうな人生』を送っていると思っている人からみれば、

 

 

一見気ままに見える彼の暮らしと経験の全てが「幸運」を引き寄せるかもしれない貴重な学びであり、

 

 

何一つ無駄なことはない、ということを教えてくれています。

 

 

実際、「些細な事の中にも『意味』をみつける」という心構えは非常に重要です。

 

 

運をコントロールしていくことの出発点は、まさにこの「些細な事の中にも意味をみつける」という姿勢そのものだと言えます。